男性向け恋愛ゲーム『トゥルーラブストーリー』（以下『ＴＬＳ』）シリーズと、
女性向け恋愛ゲーム『ときめきメモリアル〜Girl's Side〜』（以下『ガールズサイド』）のキャラクターと設定を使用した、
いわゆるパロディ作品です。
例えば、「〜するする」というのは、かなめ（『ＴＬＳ３』のキャラクター）の口ぐせですし、
「受験生はガマンが仕事」というのは有沢志穂（『ガールズサイド』のキャラクター）のモットーです。
また、「団地住まいが長かった」というのは、『ＴＬＳ２』の主人公を念頭に置いた設定です。
ですから、これら元ネタのギャルゲーをご存知のかたには、いっそう楽しめるかと思われます。

とはいえ、いずれのゲームも知らないＴＳＦファンの読者のかたにも、それなりに楽しんでいただけるように書いたつもりではありますが。

『ガールズサイド』とは、男性向け恋愛ゲーム『ときめきメモリアル』シリーズの女性向けヴァージョンです。
当初は不評が予想されたこのヴァージョンが、予想外に好評でした（わたしの６月２２日の日記を参照ください）ため、わたしは「もしかしたら、これをきっかけに恋愛ゲームの時代が男性向けメインから女性向けメインに変わるのでは？」という考えを抱きました。
その考えをＴＳＦとして表してみたのが、この作品なのです。いかがでしょうか？

さらに、『ガールズサイド』に登場する女性キャラクター（主人公の友人かつライバルの役）４人の声を当てている声優が、いずれも『ＴＬＳ』シリーズに登場するキャラクターの声優と共通しているのです。
具体的には、
須藤瑞希（『ガールズサイド』）とかなめ（『ＴＬＳ３』）が大谷育江さん、
紺野珠美（『ガールズサイド』）と安藤桃子（『ＴＬＳ２』）が南央美さん、
有沢志穂（『ガールズサイド』）と紺野遊季（『ＴＬＳ３』）がゆかなさん、
藤井奈津実（『ガールズサイド』）と七瀬かすみ（『ＴＬＳ２』）が川上とも子さんです。
このことに着目してストーリーをつくってみました。そのために、主人公は美空中学校（『ＴＬＳ３』の舞台）から青葉台高校（『ＴＬＳ２』の舞台）に進学して、はばたき学園高校（『ガールズサイド』の舞台）にかなめといっしょに転校することになったのです。
声優が共通する複数のキャラのギャップをネタにするのは、アニメやゲームのパロディ同人誌ではよくあることなんですけどね。
偶然にも（？）両方のゲームに「紺野」という名字の子がいるので、紺野珠美（安藤桃子）と有沢志穂（紺野遊季）をいっしょに登場させてみました。
なお、クラス配置はまったくの気まぐれです。

主人公の名前「角田成明」「角田玲佳」というのは、『ときめきメモリアル』第１作に登場するＦＴＭキャラクター（設定上はもともとの女性が男装していたのだから「ＦＴＭ」なのでしょうが、プレイヤーの立場からみるとはじめ男性かと思われたキャラクターが最後に女性になるのだから、まるでＭＴＦのようにも思えます）、「伊集院レイ」の声優が「津野田なるみ」さんというところから思いついたものです。

なお、作品最後の「注」にも書いたように、わたしは『ＴＬＳ』シリーズは全作品プレイしていますが、『ガールズサイド』はプレイしてません。
ですので、将来『ガールズサイド』をプレイすることがあったら、この『ＴＵＲＮＥＤ　ＳＩＤＥ』の改作版や続編を書くことになるかもしれません。お楽しみに。