「途中の大きい停車駅で乗客が入れ替わる」という言葉を聞くたびに口元が緩むような、入れ替わり物好きのかたがたに喜んでいただければ幸いです。
「満員電車」と「入れ替わり」というキーワードが「痴漢電車」と「置換電車」でつながるとひらめいたおかげで、このタイトルと、話中のひっかけ演出を思いつくことができました。
思えばわたしは高校時代、数学の時間に「置換積分」という言葉を聞くと「痴漢積分」だと笑ってました。そんなわたしは、意外にも（？）高校は男子校出身だったりします。

置換電車の事情を知っているこの土地の人々はたいてい、入れ替わりに対して寛大になっているんでしょうね。さすがに受験への配慮までは無理なのでしょうけれど。
入れ替わって出勤しても「明日は元に戻って出社しろよ」とかさらっと言われてしまうように思えます。話中にも出てきた車内マナー標語にしても、ほかに「きちんと返そう他人の体」「乗った場所　明日も忘れず楽しい置換」とかあったりして…。少なくとも、置換が犯罪でないことは間違いありません。
ああ、こんな土地に住みたいなあ…。