華代ちゃんシリーズ
「大と小」
作：こうけい
（原案者・真城 悠）
＊「華代ちゃん」シリーズの詳細についてはhttp://www.geocities.co.jp/Playtown/7073/kayo_chan00.html
を参照して下さい。
こんにちは。初めまして。私は真城華代と申します。
最近は本当に心の寂しい人ばかり。そんな皆さんの為に、私は活動しています。まだまだ未熟ですけれども、たまたま私が通りかかりましたとき、お悩みなどございましたら是非ともお申し付け下さい。私に出来る範囲で依頼人の方のお悩みを霧散させてご覧に入れましょう。どうぞお気軽にお申し付け下さいませ。
報酬ですか？いえ、お金は頂いておりません。お客様が満足頂ければ、それが何よりの報酬でございます。
さて、今回のお客様は――
ここは、とある中学校の１年３組の教室。
長めの昼休み時間、男子生徒が席に腰かけながら脂汗を流していた。
まわりの生徒たちは、みんな彼には無関心の模様。
彼はいじめられっ子で、友達もいないのである。
「おにいちゃん、なんだか具合が悪そうね」
そんなに、いつの間にやら教室に入り込んできたひとりの少女が話しかけてきた。
「君、ここの生徒じゃないだろ。何の用だい？」
男子生徒の問いかけに、少女は名刺を出す。
「なになに、『ココロとカラダの悩み、お受けいたします 真城 華代』。へえ、君ってお悩み相談やってるんだ」
「ええ。どんな依頼でもまかせてください。きっと解決してみせますよ」
「それは面白いね。でも、今は別にいいよ」
「でもおにいちゃん、ものすごく顔色悪いよ。なにか病気でもしてるの？」
「病気じゃないけど…」
「じゃあ、なあに？」
「女の子には言いたくない」
「どうして？華代に言ってくれれば、解決できるのに」
「…なら言おうか。実は、大きいのが出そうなんだけど、トイレに行くのをがまんしているんだ」
「なあんだ、そんなこと、どうしてがまんするの？」
「学校のトイレで大に入ると、クラスメイトの男子からいじめられるんだ」
「どうしてどうして、いじめられるの？」
華代は好奇心いっぱいに目を輝かせた。
「ぼくだってなぜかは知らないけど、男子ってのは学校のトイレの大に入るのを
かっこ悪いって思うんだよな。ぼく、この間学校で大をやったとき、
『大便野郎』ってあだ名がついて、さんざんからかわれたんだよ。
またそうなるのはいやだから、大は家に帰るまでがまんしているんだ」
「男の子も大変ね。だけど、生理現象のがまんはよくないわ」
「ぼくもそう思う。どうして、学校のトイレで大に入ったくらいでこんな目にあわなきゃいけないんだ？華代ちゃん、どうにかならないもんかなあ」
とたんに、華代の目がキラリと輝いた。
「その依頼、私が引き受けました」
すると、男子生徒の服装に変化が始まった。
詰め襟の学生服があれよという間に変形していき、深緑色のセーラー服へと変わっていった。
「これは、女子の制服じゃないか？」
セーラー服を着ている自分に驚く男子生徒。
さらに下着も変化した。
木綿のタンクトップのすそが延びていき、レース地つきのスリップへと変わり、
その下にはＢカップのブラジャーが形づくられる。
下半身では青いブリーフが柔らかい生地に変化して、かわいいリボンのついた純白のショーツになった。
「華代ちゃん、いったい、どうなってるんだよ？」
「おにいちゃんが女子トイレを使えるようにしているの。これでもう平気で大ができるよ」
（確かに、女子トイレは大も小もいっしょだから、大をしたからといって周囲からからかわれることはないけれど…。）
「この服装で女子トイレにってこと？」
「服装だけじゃないわよ。まだまだこれからが本番！」
（本番って、どういうことだ？）
続いて、服の下で男子生徒の体にも変化が起こり始めた。
手…腕…肩…、全身が丸みを帯び始める。
胸がむずむずしたかと思うと、乳房がふくらみ出してブラのカップの中に入り込んできた。
「わっ、わっ、わっ！」
（これが本番？服装だけでなく、体まで女に！？）
耳にかからない程度だった髪がショートボブにまで伸びていき、両こめかみには
ピンクの髪留めが現れる。
下半身ではウエストがくびれ、お尻はふくれてショーツを充たし、
両足はボサボサのすね毛が消えて内股になった。
それと同時に、股間にあったものが急激にしぼんで、下腹部へと埋まり込んでいく。
彼の下腹部に、子供を産むための部分がつくられていくにつれ、直腸には不意な圧迫が加わった。
（わわわわ…もれるっ！）
次の瞬間、男子生徒の今までがまんしていたものが、大きくやわらかくなったお尻とショーツの間に※★※〜！と染みていった。
おまけに、膨らみがなくなった股間の前のほうからも、黄色い液体が§＠＄£〜！とほとばしり出てショーツをぬらす。
下半身を襲う不快感に、男子生徒は反射的に声をあげて立ち上がった。
「あっ、いやっ、いやーんっ！」
（こ、声まで、女に…！）
３組の教室に響きわたった男子生徒の叫び声は、すでに女子生徒のソプラノボイスだった。
教室中がいっせいに元・男子生徒に注目する。
「なんだなんだ、何があったんだ？ …あーっ、くせえ！！」
「おまえ、もらしたな！」
「床にまでもらしてるわよ、きったなーい！」
教室を飛び出す者、隅に張りつく者。クラスメイトは蜘蛛の子を散らすようにこの元・男子生徒から逃げ出した。
体が女に変化したことと、もらしたこと。二重のショックを受けた元・男子生徒は、股をすぼめながら立ちすくむだけだった…。
女子トイレに大小の区別はありませんから、大をしたからといって周囲からからかわれることはありません。これで依頼人さんは安心して学校で大ができますね。
だけど彼女、「おもらし女」ってあだ名をつけられて、男子からも女子からもいじめられるようになってしまったそうです。ちょっぴり気の毒なことをしたかもしれません。
ところで、大便をがまんすると、大便から出る有害なガスが直腸の粘膜から吸収されるとかで、マジで体によくないそうですよ。学校のトイレで大をした子をいじめるという悪しき風習は、男の子集団にだけあることです。女の子を見習いましょう。
さて、何か困ったことがありましたら何なりとお申しつけ下さい。今度はあなたの街にお邪魔するかもしれません。
それではまた。
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