「少年少女文庫」に発表した作品です。 直前に完結させた『昼休み』とは違って、怪奇な物語だけれどもさわやかな雰囲気をもった変身ものにしようと心がけました。
それと、変身のしかたにもちょっとばかり凝ってみました。

わたしも中学高校時代に吹奏楽部でした。わたしの部もどういうわけか男子は金管楽器、女子は木管楽器という傾向がありましたし、近所の学校の吹奏楽部も大体は同様でした。そうでなければ、共学校なのに部員のほとんどが女子という場合だけ。
大人になった今では、物語中の先輩の言葉のように、男の楽器、女の楽器という決めつけはくだらないって言えるんですけどね。
こうした体験から『変奏曲』のアイディアが浮かんだのです。
えっ、わたしの担当楽器は何だったかって？内藤紗枝子先輩と同じ、打楽器でした（苦笑）
改訂作や続編を書こうかな、という気もときどき頭をもたげますけど、どうなることやら。